寝具・ふとんで快適な夜を（2）
寝具やふとんが変わると、よく眠れなくなったという経験は誰にでもあるでしょう。非常にホスピタリティに優れたホテルに泊まったのに、ただ枕が何となく合わないと思っただけで、熟睡できなかった。そんな経験を持つ人も決して少なくないのではないでしょうか。寝具やふとんには確かに慣れというものがあります。自分に快適な寝具やふとんだからといって、誰にとっても身体に合う寝具であるとはいえないかもしれません。しかし、基本的に寝具やふとんとして優れた特性を持ったものなら、多くの人が満足できるでしょう。
また寝具や布団には、それを使っている間にだんだんと自分の身体になじんでくるということもあります。一方、自分の身体になじんだものでなければ熟睡できないかといえば、決してそうとはいえません。寝具やふとんにはこうした特性があるため、ホテルや旅館など、快適な夜を提供することが使命のような場所では、寝具や布団の選択は非常に重要な要素となっています。
ホテルを選択しているときに、そのアピールポイントとして、どのような寝具を備えているかを訴求している場合は多く見受けられます。このことは、快適に熟睡できる夜を多くの人が望んでいること、そしてそれは実は簡単には得られないということを多くの人が知っていることを示しています。そうでなければ、寝具やふとんがホテルや旅館のアピールポイントになることはないでしょう。
現代人は年々、周囲の環境や自分を取り巻くものに敏感になっていると言われています。寝具やふとんに凝るということ、ホテルや旅館の寝具にこだわるということもそうした風潮の現われでしょう。寝具やふとんが自分にフィッタブルである場合の気持ちよさは、他に替わるものがないといっても言い過ぎではないのではないでしょうか。出張の多いビジネスマンなら、余計に寝具やふとんの大切さを自覚していることでしょう。
それだけに自宅での寝具やふとんに気を使う人も多いでしょう。何しろ、人間は毎日眠る生物です。しかもその時間は一日の約三分の一。その間、寝具やふとんに身を包まれているのですから、それが気になるのはごく当然のことといえるでしょう。
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